本記事は、以下のような方向けに書いております。
■これから就職活動を始める就活生
■デジタルマーケターとして働いてみたいと思っている転職希望者
【筆者紹介】
大手某IT企業の現役デジタルマーケター。月間1億円予算を預かりSNS広告やリスティング広告を中心に新規会員獲得向けのWebプロモーションを担当してきた。マーケターとしては、過去にウェディングや婚活、レジャーなど複数業界での担当実績あり。将来は、マーケティング環境が整っていない中小サービスに従事しノウハウの伝授やスキルの醸成を行うことが目標。
これから何年何十年も働くなら、自分の興味のあることや好きなことをして働きたいですよね。
僕も紆余曲折しながら現在はデジタルマーケターとして落着き毎日楽しく働くことができています。
今回の記事では、入社後に「失敗した」と思わないようにデジタルマーケティングについて詳しく解説していきます。
デジタルマーケターの役割について
マーケティングの主な職種については、前回の記事で紹介しました。
今回はデジタルマーケティングについて詳しく紹介していきます。
デジタルマーケターとして働く環境は大きく分けて2つあります。
・広告代理店のデジタルマーケター
・事業会社のデジタルマーケター
本記事では広告代理店のデジタルマーケターについて解説していきます。
(事業会社のデジタルマーケターの役割については別記事で紹介します。)
広告代理店のデジタルマーケター
広告代理店のデジタルマーケターは、デジタルマーケティングのスペシャリストとして、集客課題を抱えている企業の広告運用サポートやコンサルティングを行います。
サイバーエージェントやセプテーニなどの広告代理店が有名です。
広告代理店の職種は主に2つあります。
・アカウントプランナー
・広告プランナー
アカウントプランナーは、いわゆる、営業職です。
クライアントとの窓口となって現在抱えている課題をヒアリングし、課題に対する最適なソリューションを提案します。
たとえば、このような感じです。




と実際にこのようなコミュニケーションが行われます。
一方、広告プランナーは、アカウントプランナーが受注してきた広告運用代行の案件を実際に手を動かして運用するのが仕事になります。
運用担当の仕事として、たとえば、次のようなシチュエーションがあります。



と社内ではこのような会話が繰り広げられます。広告プランナーの仕事について少しイメージすることができましたか?
広告プランナーに求められるスキルは、主に以下になります。
・数的処理能力=データベースから抽出した膨大なデータを分析しやすいように加工します
・分析力=常に最新の市場動向を把握し、今の課題は何か、どうすれば改善できるのか、分析する力が重要
・専門知識=デジタル広告は数多く存在します。各広告によって特徴はもちろん運用操作する画面も全く異なるので、幅広い広告の知識が問われます。
・コスト管理=エース級の広告プランナーであれば、一人で数千万円の資金で広告を配信することもあります。今いくらお金を使って残りどのくらいお金があるのか。残りのお金でどのくらい新規顧客の獲得が見込めるのか。コスト管理は非常に重要なスキルです。
広告代理店で働くことのメリット・デメリット
【メリット】
・様々な業界において広告出稿を経験することができる
・幅広く最新の広告媒体を扱うことができる
【デメリット】
・決裁権が広告主にあるので自由度が低い
・業界の知識が浅い
広告代理店の役割は、広告主の運用サポートやコンサルティングになり、あくまで施策の絶対的な決裁権については広告主にあります。
クライアントのことを考えて最適なメディアプランを提示したとしても、広告主から理解が得られず提案が通らないことの方が多いです。
しかし、担当するクライアントを複数持つことで、並行して様々な業界で広告出稿を経験することができます。
まとめ:広告代理店勤務のデジタルマーケターの仕事について
今回は、広告代理店デジタルマーケターの仕事について紹介しました。
アカウントプランナーと広告プランナーとでは、必要なスキルが異なります。
アカウントプランナーはクライアントと直接接するので、コミュニケーション能力が求められます。
また、市況動向などについては、その業界の第一線で長く生業にしてきている広告主(事業会社)の方が絶対的に詳しいので、そのような情報を細かくヒアリングするスキルも大切です。
一方、広告プランナーは、アカウントプランナーが受注してきた案件を実際に手を動かして広告運用するのが仕事です。
広告運用は、数字に苦手意識がなくロジカルに分析するのが好きな方であれば楽しい仕事だと思います。
どちらの職種にしても様々な業界に携わり幅広く最先端の広告メディアを扱うことができるのが、広告代理店で働くことの最大の魅力です。