少し古いですが2017年に文部科学省が出している公表している統計データによると、日本人学生の海外留学者数は、105,301人と前年と比較して8,448人も増加したとのことです。
今では、就活生の3分の1が留学経験者だそうです。
すごい勢いでグローバル化が進んでいますよね。
そんな僕も2015年に就職活動をしていた学生であり、また1年の留学経験者でもあります。
【体験談】人生を劇的に変えるシンプルな方法(思考編)で述べましたが、僕は大学院在学中に留学し海外で就活を行いました。
帰国後、国内でも就活をし、最終的に国内就活で内定をもらった企業へ就職しました。
本記事では、海外就活と国内就活の両方の実体験をもとに、就活に失敗したくないと思っている留学経験者におすすめな就活の方法を紹介します。
まず、率直に国内での就職活動では、留学経験が有利だと感じたことは全くありませんでした。
留学経験者は、自信を持って就活に挑む人が多いのではないかと思います。
僕もその一人でした。
もちろん、留学による海外経験を武器に就活をして成功した人も多いと思います。
ただ、先述した「就活生の3分の1が留学経験者」という数字がなんだか物語っていますよね。
昨今において、海外経験はもはやアドバンテージにならなくなりつつあります。
きっと、面接官も海外でのエピソードを耳が痛いほど聞いて耳タコ状態。
そんな中、他人と変わらない留学エピソードを話しても、当然面接官の印象には残りませんよね。
では、留学を経験した学生はどうしたら就活で良い結果を残すことができるのでしょうか。
それは、留学生しかいない環境で就活をすること。
これだけではなんのことやらさっぱり、ですよね。
次で詳しく説明していきます。
留学生しかいない環境で就活をする
海外の主要都市では日本人留学生向けのキャリアフォーラムが開催されています。
留学生しかいない環境でする就活とは、留学期間中にこのキャリアフォーラムに参加するということです。
後述しますが、国内での就活よりもこのキャリアフォーラムで就活したほうが内定をもらえる確率はぐっと高くなります。
★アメリカ
・ボストンキャリアフォーラム(毎年11月上旬ごろ)
・ロサンゼルスキャリアフォーラム(毎年3月中旬ごろ)
★イギリス
・ロンドンキャリアフォーラム(毎年4月中旬ごろ)
★シンガポール
・シンガポールキャリアフォーラム(毎年9月中旬ごろ)
※日本国内でも、留学先から一時帰国している学生向けに東京・京都で開催されています。
特に、ボストンキャリアフォーラム(以下、ボスキャリ)は毎年数千人の日本人留学生が参加する大規模就活イベントです。
参加企業も、各業界最大手を含む、200社以上が参加します。
僕も2014年のボスキャリに参加をし、9社と面接をしてその場で4社から内定をいただきました。
それでは、ボスキャリについて詳しく紹介した後、なぜボスキャリでの就活が効率的なのか説明していきます。
ボスキャリとは
毎年10月〜11月頃にアメリカのボストンで開催される世界最大の日本人留学生向け就活イベントです。
留学生を対象に3日間開催され、毎年外資系企業や日系大手企業も含め200社程の企業がブースを出展し、1万人もの学生が参加しています。
企業側が学生に向けたセミナーや説明会も行ってはいますが、やはりメインは採用面接です。
採用面接を受けるには、2つ方法があります。
①当日企業のブースを訪ねてESを提出し面接を受ける(ウォークインといいます)
②事前にESを提出し当日面接を受ける
①は、②に比べてリスクが高いです。
なぜなら当日提出したESが書類選考で落とされる可能性があり、かつ人気企業であればあるほど、ウォークインの面接枠が残っていない可能性も高いからです。
志望度の高い企業は、必ず事前にESを提出するようにしましょう。
ボスキャリで内定が出やすい2つの理由
さて、ここからは実際に僕がボスキャリと国内就活を経験したうえで感じた、ボスキャリで内定が出やすい理由を2つお教えします。
①1つの企業に対してエントリーする学生数が国内より少ない
エントリーする学生数が少ないにもかかわらず、企業は多額の資金を投下してこのイベントに参加しています。
つまり、ライバルは少ないけれど、採用枠はしっかりと用意されているわけです。
②就活のノウハウをもった学生が少ない
僕が国内就活においてグループ面接を受けた際、伝え方が卓越している、いわゆる面接力が高い人が必ず1人いました。
このような人たちは、大学のキャリアセンターで面接対策を行ったり、就活塾に通ったりして、かなり練習を積んできています。
またESについても大学の先輩やOB訪問、セミナー等で何度も添削を受けた渾身のESを提出しています。
しかし、海外でのキャリアフォーラムに参加する学生は、このように戦闘準備が整った学生はほとんどいません。
なぜなら、留学先での生活や大学の授業で忙しいため、そもそも就活に向けた準備をしている時間がないからです。
ESの書き方や面接練習をしっかり行えば、ただでさえ少ないライバルに圧倒的な差をつけることが出来るということです。
そしてそれが、帰国後の就活よりも圧倒的に楽な内定へとつながります。
実は僕自身も、留学中は大学の試験を延期してまで、ボスキャリの準備をしました。
(帰国して、みんなが長期休暇中に必死に勉強してちゃんと単位取得しましたよ!)
留学先の試験などや慣れない海外生活でただでさえ忙しいとは思います。
しかし、ここで内定をもらっておけば、帰国後の就活の自信につながり、もしかしたら一足先に第一志望から内定をもらえるかもしれませんよね。
キャリアフォーラムは情報戦です。
ネットを活用すれば、ESの例や面接のノウハウなどがたくさん書いてあります。
幸いにもボスキャリでは、高度な面接力は問われませんので、安心してください。
周りの留学生より少し努力して、効率的に内定をGETしましょう。
ボスキャリは少しの努力で大きな収穫を得られるイベントだと実感しました。