
今回はそんな疑問を解消していきたいと思います。

本記事の内容
✔クリック単価とは
✔上限クリック単価=実際のクリック単価ではない
✔リスティング広告のクリック単価が決まる仕組み
✔入札を始める前にクリック単価の相場を調べる方法
最近リスティング広告の運用を始めた方、これからWEB広告で集客を始めようと考えている方にとって、気になるのは費用が発生する仕組みですよね。
リスティング広告は、クリック課金になりますので広告がクリックされる毎に費用が発生します。
では、1クリックあたりの単価はどのように決まっているのでしょうか。
今回は、WEB広告の代表とも言えるリスティング広告のクリック単価が決まる仕組みについて説明した後、入札する前にキーワード毎のクリック単価の相場を調べる方法について紹介していきます。
クリック単価とは
クリック単価は、WEB広告のパフォーマンス指標の一つで、CPC(cost per click)と呼ばれることも多いです。
クリック単価は、1クリックあたりにかかる金額を意味しており、「クリック単価(CPC)=合計の広告費÷クリック数」で算出することができます。
ポイント
クリック単価を算出する公式
クリック単価=合計の広告費÷クリック数
クリック単価はキーワード毎に大きく異なります。
1クリックあたり数円程度のキーワードもあれば1クリック数千円するキーワードまで存在します。
実際に僕は1クリック2,000円する業界で広告を運用してきた経験があります。
1クリック2,000円ですから、心無いユーザーが誤って10回クリックしちゃうだけでサラリーマンの日給程の金額が吹き飛ぶます。。。
リスティング広告の運用は、実際にこのような世界で戦っていかなければいけないので正しい知識と運用スキルを身に付けていくことは必須と言えます。
上限クリック単価=実際のクリック単価ではない
Google広告の広告管理ツール上で、上限のクリック単価を設定することができます。
こちらを設定することにより、上限単価以上のキーワードへの入札を自動的に抑制することができます。
下の図では上限クリック単価を10円に設定しています。
これにより、クリック単価が11円以上するキーワードへ勝手に入札されることはありません。
しかし、こちらはあくまで、1キーワードに入札する金額の上限という意味であり、必ずしも上限クリック単価=実際のクリック単価とはなりません。
では、実際のクリック単価はどうように決まるのでしょうか。
リスティング広告のクリック単価が決まる仕組み
実際のクリック単価の決め方には、Googleがオフィシャルに公開している公式があります。
上述した公式だけではイメージができないと思いますので補足します。
(「広告ランクってなに?」という方は、広告ランクについて説明している記事がありますのでこちらを参考にしていただければと思います。)
広告掲載は広告ランクが大きければ大きいほど上位に掲載されます。
そして、公式にも続いて、自社のクリック単価の求め方について解説していきます。
まず、「1つ下の掲載順位の広告ランク」は「サイトAの広告ランク」を示していますので、500となります。
次に、自社キーワードの品質スコアは表に5と記載されています。
なので、500÷5+1=81 ⇒自社のクリック単価は81円になります。
なんとなく理解できましたでしょうか?
勘のいい方は「この公式を使えば自社よりも上位に掲載されているサイトの広告ランクを調べられるのでは?」と思われたかもしれませんが、残念ながらそれは不可能です。
なぜなら、他社サイトの広告ランクはもとより広告ランクを構成する他社の品質スコアと上限クリック単価を調べることができないからです。
自社の品質スコアや上限クリック単価は自社専用の広告管理ツールで確認することができますが、他社の情報は一切確認することができません。
なので、他社の広告ランクを調べる場合は、徐々に上限クリック単価を引き上げていき、どのくらいで順位が入れ替わるか手探りで調べていくしか方法がありません。
他社サイトの広告ランクを調べるまでマニアックなことをする必要は全然ないのですが、僕は競合調査の一環として、他社サイトの広告ランクからおおよその入札単価を試算したりしていました。
入札を始める前にクリック単価の相場を調べる方法
クリック単価は、入札するキーワードの種類(ビッグワード・ミドルキーワード・ロングテールキーワード)によって大きく大きく異なります。
一般的に、単ワードのビッグワードの単価が最も高く、続いてミドルキーワード、ロングテールキーワードの順に単価が低くなっていきます。
これは、ビッグワードのように短いワードの方が検索ボリュームが多いことからたくさんの入札が集まりやすくなるからです。
ビッグワードばかり入札していると、上限クリック単価を設定している場合は当然広告が表示される回数は少なくなりますし、逆に上限クリック単価を設定せずにビッグワードに入札してしまうと、気づいたら数時間で何十万円も広告費が発生!なんてことも実際にあります。
なので、事前に入札するキーワードのクリック単価を調査しておくことが無難です。
クリック単価を調べるには、キーワードプランナーというツールを利用します。
キーワードプランナーは、Google広告の広告管理画面に搭載されているツールです。
画面右上の「ツールと設定」をクリックします。
左中央に表示された「キーワードプランナー」をクリックします。
「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。
すると、テキストの入力枠が表示されるので調査したいキーワードを入力します。
今回は、例としてビッグワードの「リスティング広告」のクリック単価を調べることにします。
「リスティング広告」の平均クリック単価は約190円と表示されました。
品質スコアがどのくらいかにもよりますが、190円よりも上限クリック単価を高く設定することで、上位に広告が掲載されやくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自社でリスティング広告の運用されている方の中でも、実はクリック単価が決まる仕組みについてあいまいに理解されている人も少なくありません。
リスティング広告は運用型の中でも最も代表的な広告媒体でありながら、最も運用が難しい広告媒体でもあります。
冒頭でも紹介したように、リスティング広告で成果を出すためには、ハイレベルの運用スキルが求められます。
また、当然、ハイレベルの運用を行うにはリスティング広告の知識も完璧にインプットしなければいけません。
大切な広告費を無駄にしないためにも、正しい知識を身に付けていただければと思います。
今回は以上です!